SBI新生銀行は口座振替依頼書等の入力業務効率化のためにG-5Webを導入され、BCP強化(遠隔地でのオペレーション実現)やオペレーションコスト改善を実現されました。
SBI新生銀行グループについて
SBI新生銀行グループは、銀行とノンバンクの機能を併せ持つハイブリッドな総合金融グループです。社会のメガトレンドを踏まえつつ、ハイブリッドな金融グループの強みを活かして、グループが持つ金融機能を組み合わせて、従来の金融サービスでは満たされない顧客ニーズに対応する商品・サービスの提供を目指しています。
https://www.sbishinseibank.co.jp/
G-5Web導入の経緯と選定の理由等について詳しくお話を伺いました。
G-5Webの活用状況
– G-5Webをどのように活用されていますか。
個人のお客様の帳票を処理するリテールオペレーション部で、帳票入力のためにG-5Webを2020年春から活用しています。
導入当時は5ライセンスで口座振替依頼書の入力を行っていましたが、その後、対象帳票を増やすためにライセンスを追加し、現在は15ライセンスを約40名のオペレーターで利用しています。
エントリーシステムの選定要件
– どのような条件で比較検討されましたか。
以下の5つの条件で複数の製品を検討しました。
1.柔軟な取り込みができ、多様な帳票に対応できること
当行の業務で取り扱う帳票の種類は多種多様です。エントリーシステムを利用することで、業務効率化を見込める帳票も多数ありますので、入力用プログラムの作成・変更が、専門知識がなくても簡単にできる製品を求めていました。
2.リモート入力が容易に実現できること
導入、保守コストの観点から、ブラウザベースであるシステムが好ましいと考えました。クライアントアプリケーションのインストールを伴うタイプのシステムだと、迅速な業務展開が難しくなると考えました。
3.特別なスキルが不要なこと
入力を行うオペレーターには、特別なスキルや経験が求められない形のシステムを構築可能であることも条件としました。できるだけ入力をシンプルにしておけば、オペレーターの確保も容易になります。
4.暗号化できること
銀行は個人情報を扱っていますので、入力した情報が暗号化されることも不可欠な条件でした。また、入力データだけでなく、通信も暗号化に対応している必要がありました。
5.帳票を分割できること
お客さまの大切な個人情報を取り扱う上でのセキュリティに配慮し、オペレーターが画像イメージから個人を特定することができなくなるよう、イメージ画像の一部分をカットして、入力者がそれぞれ別々に入力することが可能となるシステムの導入を検討していました。これらの条件を最も満たしていたのがG-5Webでしたので、導入を決定しました。
– G-5Web導入前はどのようにされていましたか。
以前は、紙ベースの作業が中心でした。紙を見ながらオペレーターが入力し、入力したデータを画面上で別の人がチェックしていました。紙ベースだったので紙があるところに人が集まる必要がありましたが、拠点は分散化した方がオペレーターの募集も容易になり運用コストを削減できます。
そこで拠点を分散化して運用コストを削減するために、エントリーシステムを導入することにしました。スクラッチ開発はコストと時間がかかりすぎるので、パッケージ製品に絞って検討しています。
G-5Web導入の効果 ~オペレーションコスト削減など~
– G-5Web導入にあたって工夫されたことはありますか。
帳票入力画面を特定の担当者で制作するのではなく、部内で話し合って意見を吸い上げてから作り込みました。一人で作ると修正作業が後で発生して作業効率が悪く、話し合った方がシステムについての理解度がアップして部内全体の活用スピードは早まるからです。
– G-5Web導入されて、どのような効果がでていますか。
G-5Webを導入してスキャン作業は増えましたが入力作業が効率化できたため、オペレーションコストは1割強削減することができました。また、BCP強化の観点で遠隔地からでもオペレーション可能な体制を整えることができました。コロナ禍において早速効果が出ています。
運用の工夫 ~RPA化して、業務効率をさらにアップ~
– 運用において工夫されていることはありますか。
運用ルールも部内で話し合って決めたので運用ルールに対する認識の齟齬がなくなり、スムーズに運用できていると思います。また特定の人に負荷が集中することもありません。
また不備等のチェックと入力は人が行いますが、その後の登録作業はRPAで自動で行い、業務効率をアップさせるようにしています。
簡単なRPAプログラムですが、部内で作成しスピーディーに対応できるようにしています。
G-5Webへの評価
– G-5Webのどのような点が評価できますか。
紙帳票のリモート入力を行うためのシステムを短期間で構築できること、また、ユーザー自身で帳票の追加をできるメリットが大きいと思います。新たに帳票を追加したい場合や入力画面を変更したい場合などに、都度ベンダーに依頼すると時間もコストもかかりますが、G-5Webは行内で対応できるのでコストを抑えつつ円滑に業務を改善することができます。
また、導入も低コストで実現できた点もメリットと感じています。パッケージの基本機能でやりたいことを実現でき、追加費用はほぼ発生しませんでした。銀行は入力作業のために大きなコストをかけることはできませんので、コスト面の評価は重要です。
– CDSテクノロジーのサポートはいかがでしたか。
CDSテクノロジーのサポートは、本番業務運用において問題や疑問が生じたとき、当方からの質問へのレスポンスが早く、正確なので、スムーズに対処することができています。
今後の取り組み
– G-5今後の取り組みについて教えてください。
当初は口座振替依頼書のみでしたが、現在は合計3帳票の入力をG-5Webを用いて行っています。業務効率がアップすることがはっきりしたので、今後も利用する帳票の範囲を広げていくつもりです。
– お忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。